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車種
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WoTBにおける車種の分類は公式には「軽戦車」「中戦車」「重戦車」「駆逐戦車」とされているが、運用面から詳しく見てみると、軽戦車を除いてもう少し細かく分類できる。
その分類と、各々の運用について。

中戦車 Edit

中戦車は次の3つに分類できる。

近接系 Edit

中戦車の中では良好な装甲と、早めの装填速度を備えているのが特徴。ソ連中やコメットなんかが該当する。
開始から先頭に立って進み、会敵したらそのままその場所である程度前線を維持する事ができる。
中戦車同士がかち合った場合にも、自分から仕掛けて主導権を握りやすい。とにかく押していけば、この系統の持ち味を活かしやすいので、初心者にもわかりやすく、これが強戦車と言われる所以だと思われる。
しかしその強いイメージが仇となって、開幕爆散の憂き目に遭ったり、前線にこだわりすぎて味方の団子状態を解消せず、敵中戦車をフリーにしてしまい、結果囲まれてしまうという負けパターンが起こりやすい。
そしてこういう負けパターンの時、初心者ははたいてい「味方何やってんだ…」と思っているのも世の常である。
つまり、初心者にも分かりやすい強みを持つが、その強みに依存するあまり、プレイ全体の上達を阻害しかねない危険があることを知っておいてもらいたい。

ハルダウン系 Edit

車体装甲や装填において優れた点は見いだせないが、優れた防盾と俯角を持ち、ハルダウンが使える中戦車である。
ドイツのパンターや、アメリカ中戦車(T20を除く)あたりが該当する。
これら車両は車体装甲や装填速度の点から、近接戦闘には向いていないが、ハルダウンの使える地形においては、その場所を維持する力がある。
装填速度は無くとも、精度や貫通が良く、近接を避ける点からも、ある程度の距離を保って撃ち合うことが重要である。
大抵のマップには、主戦場近くにもそういう場所があるので、ハルダウン系中戦車をこれから使おうという人は、是非ともトレモや実戦経験で、よい場所を見つけてもらいたい。
もちろん基本は中戦車なので、他所への支援などに柔軟に動くことを忘れてはならない。

遊撃系 Edit

車体装甲はもちろん防盾もない中戦車が該当する。
上記以外の中戦車はほとんどこれ。
この種類における立回りのコツを大雑把に言うと「ピンポンダッシュ」である。見られていない相手を狙って撃ち、見られたら逃げるの繰り返し。
装甲系やハルダウン系のように、一定の場所を維持する力はないと見て良い。

装甲が頼りない分、機動が優れていることが多い。また、ハルダウン系と同じく、装填速度の代わりに単発火力・貫通・精度の何れかは優れている。
向こうがこっちを観てない場合だけ攻撃を仕掛け、当てたらすぐに逃げる。
低Tierの戦車はほとんどがこれであり、初心者は互いに「純粋な」撃ち合いをすることになるが、ヘッツァーやKV-1を相手にする辺りから分が悪くなり、装甲のないこの系統は次第に「弱い戦車」として認識されることになる。

しかし上級者に使われると近接系以上に厄介な存在になりうる。あまりそういうイメージが無いのは、上級者は他の味方を相手している敵を撃つ能力に長けており、被弾した側はその者に撃たれたことを、その瞬間には自覚できない場合が多いからである。
いきなり撃たれた、撃たれた方を見たらもう隠れている、諦めて他を見たらまた撃たれた。
相手からすればそうなるような、卑怯とも取れる立ち回りこそが、遊撃系の真骨頂と言える。
そのためには全ての敵の位置を予想&把握し、常に一定の間合いを維持しつつ走り回る技術が求められる。

重戦車 Edit

ここでの分類基準は、(少なくとも同Tier帯に対して)有効な装甲の有無と、装甲がある場合の防御方法による。

装甲系 Edit

装甲系は重戦車らしい装甲を備えており、1箇所に留まって敵の砲撃を耐え続ける能力を備えているものを指す。
装甲系で重要なのは、敵を倒すことよりも、自分がダメージを受けないことであり、また、自分がそこで耐え続けることにより、複数の敵の行動が制限できることである。
1vs2以上で膠着状態を生み出すことにより、残りの戦力で味方に数的有利が生まれる。

豚飯タイプ Edit

その名の通り、装甲系の中でも豚飯が得意な戦車。KVシリーズ、ドイツVK30.01と36.01、TigerII~E100辺りが該当する。
イギリスFV215bは砲塔が車体後部寄りに付いているため、基本姿勢が豚飯になることが多いと思われるが、側面装甲が強いわけではないので、ここに分類できるかは微妙。
特徴としては、正面には弱点を有するが、角度をつけた側面は敵の砲撃を弾きやすい点が挙げられる。
豚飯が得意であるがゆえ、垂直な遮蔽物と相性がよく、市街戦でもっともその能力を発揮できる。
正面の弱点は、まず車体下部が挙げられるが、これはほぼ全ての重戦車に当てはまり、豚飯系特有というわけではない。
豚飯系が気にすべきはどちらかというと砲塔正面であり、防盾の外やキューポラ、ステレオスコープなどである。
砲塔正面に弱点があるということは、それを敵に向けざるを得ない攻撃の瞬間が一番弱いということでもある。
なので側面で弾く技術の習得はもちろんのこと、砲撃の瞬間をいかにして短く、また狙われにくくしつつ、かつ、確実に当てていくかが、豚飯マスターの鍵となる。

ハルダウンタイプ Edit

アメリカT29,32,34辺りが典型的。
ハルダウンが得意という性質上、水平方向の遮蔽物つまり丘の起伏などと相性が良いが、起伏を乗り越えてくる軽中戦車にまで完全に対処できるわけではない。砂漠や丘陵地帯では、自分が見ている戦車に対してだけハルダウン姿勢を取れてもあまり意味がない点には注意しておこう。
また、垂直方向の遮蔽しかない場所は出来れば避けたいが、やむを得ずそこを使わざるを得ない場合は、豚飯を使うことになる。

楔形タイプ Edit

言うまでもなくIS-3以降のシリーズである。
独特の形状により、車体が正面を向いた時に装甲は斜めの角度を持ち、車体が斜めになると装甲が正面を向くという、ややこしい形状である。
正面を向いたときでも下部が弱点になるため、結局どこを向いていても常にどこかに弱点が現れるわけだが、見方を変えれば、角度によって弱点が多様に変化するとも言える。
つまり正面を基本としつつも常に左右旋回(フリフリ)を加えていると、相手は上部左右と底面のどれかに狙いを絞ることができず、結果として跳弾を誘いやすくなる。
但しあまりフリフリを大きくせず、どうしても狙わせるとしたら底面が望ましい。正面左右の貫通を許すと、弾薬庫を飛ばされる危険があるためだ。
豚飯でも飛び出し撃ちでも、装甲が正面を向いてしまうため、撃つ時は遮蔽物から直線で出るのではなく、旋回を混じえて、停止時に真正面を向くようにするなどの工夫が必要。
また、このシリーズはハルダウンも得意とするが、IS-3は砲塔のてっぺんに弱点を持つし、それ以外でもTierの関係上大口径HEによる削りを狙われやすいので、静止時間は常に最小限に留めるべき。

飛び出し撃ちタイプ Edit

ここに分類するのは、次のような特徴を持った戦車である。

  • 正面装甲が強め
  • 砲塔が車体の前寄りについている

砲塔が車体の前寄りについていると、豚飯の際に露出する車体側面の面積が大きくなる。加えてこの系統は側面装甲が貧弱であることが多く、かなりきつい豚飯ですら通用しないこともある。
その為、豚飯よりも前進で飛び出して撃つほうが被弾を押さえやすくなる。
但し飛び出す時は、前側に来る履帯は出来るだけ出したくない。ここを抜かれて足を止められると、そのまま連続して被弾する危険がある。
該当するのは例えばアメリカT1Heavy、M6、M103、E5や、ドイツのVK45.02Aなど。
なお、アメリカM103やE5のような曲面装甲の場合は、飛び出し時に旋回も加えたい。そのほうが弱点の移動が増えて跳弾を誘いやすくなるからである。
この2種はハルダウンもある程度使えるが、やはり同様に常に動かす必要がある。

攻撃系 Edit

あえて否定的に言えば「装甲薄い系」であり、体力や跳弾で戦線を維持するような立ち回りはこのタイプの重戦車には期待できない。
かと言って中戦車のような立ち回りに必要な機動力を持っているとは言えず、そんなことをすれば代わりに矢面に立たされる中戦車や駆逐戦車から非難を浴びかねない。
なのでこの手の戦車は「攻撃による防御」が理想の状態と言える。
古くからはKV-1Sやイギリス重戦車がこれに該当すると言え、最近ではアメリカT57やフランス重などの自動装填付きが登場してきており、この路線が賑やかになりつつある。
攻撃によってしか敵重戦車に対抗できない以上、自分の射撃は確実に通していく技術と、味方を歩調を合わせ、自分だけが狙われないようにする技術が求められる。
なお、同Tier以下に対する豚飯ならば、さすがにある程度通用するので、それくらいはマスターしておきたい。

駆逐戦車 Edit

駆逐戦車の細分類は分かりやすい。装甲もしくは機動力の有無ではっきりと分けやすいからだ。

標準系 Edit

低Tierから続く、駆逐の標準形。(但しアメリカT18は除く)
砲塔を持たず、装甲は薄く、機動もそれほどない代わりに、隠蔽と攻撃力に特化している。
後に挙げる「装甲系」「機動系」以外の全てと見て良い。
基本的には開始地点周囲の高台や茂みに待機し、車体を晒した敵を撃つのが仕事になるわけだが、だからといって「芋る」ことが全てではない。
大抵のマップには、開始地点付近においても狙撃場所は複数用意されており、その場所によって狙撃を狙える場所も多様に変化する。
なのでただ単に「敵が撃たれに出てきてくれるのを待つ」だけではあまりにも能がなく、また、それなりに経験を積んだプレイヤーならば、留まっていたら危険な場所は把握しているので、あと少しで出てきそうに見えても、まず出てこない。
狙われている側からすれば、そこからの狙撃にさえ気をつければ、その駆逐は死に体となり、他の戦車に対する数的有利を生み出せる。その状況有利を許さないためにも、細かな陣地転換が求められる。
また、いくら隠蔽が優れているとは言え、一発でも撃てば見つかることがほとんどである。
これは「Blitz」と冠した名の通り、戦況を積極的に動かし、試合展開をスピーディーにしたいという制作者の意図と見ていい。
バスケットボールで言えば3秒ルールのようなもので、駆逐と言えど、ただ1ヶ所でのうのうと撃ち続ける戦車が最強という状態はゲームとして好ましくないと考えられているのである。
実戦の狙撃手においてすら、数発の狙撃ごとに移動することも戦術に含まれている。
なのでこれを読んでいただいた方には、よく言われる「Blitzはマップが狭い」という言葉を、不満ではなくBlitzならではの魅力を生み出せる要素の1つと考えてもらいたい。

装甲系 Edit

上記で話がそれてしまったが、次に装甲系の駆逐について説明する。
当てはまるのがAT2からトータスまでのイギリス駆逐と、ドイツおよびアメリカ駆逐のTier8以降となる。
この中でアメリカT28は正面装甲も期待できないが、総合的な性能のバランスから見て、可哀想だがここに入れざるを得ない。
このタイプの戦車は(T28を除いて)装甲系重戦車とほぼ同等の出来るのが強みである。
たどり着けさえすれば(T28を除いて)前線役を受け持つことも可能で、常に旋回や移動を続けて弱点を狙わせなければ、(T28を除いて)重戦車以上の守備力を発揮し、(T28を除いて)多少隠れられなくとも跳弾で耐えることが可能。
※以後(T28を除いて)は省略
注意点としてはまず、「正面においても必ず弱点は存在する」ということ。正面からの弱点が最も小さいと思われるアメリカT95であっても、慎重に狙われればしっかり貫通される。
なので旋回や移動は常に続けておくことが必要。
また、遮蔽物が全く不要とまで考えるべきではない。装填中はやはり一方的に撃たれるしか無く、履帯切りを防ぐためにも、隠れるべき時は隠れておこう。
そしてもう一つ重要なのが、「前線役は得意だが近接戦は不得意」だということ。
敵を見つけたら頭が真っ白になるのか、すぐに突っ込んでいく戦車が初心者に多いが、所詮は砲塔のない駆逐、すれ違ったら終わりである。
「味方より前」であることが必ずしも「敵の目の前」である必要はないことを覚えておこう。

機動系 Edit

装甲系駆逐が重戦車に近いのに対し、中戦車に近いのがこのタイプ。
機動力を有し、また、旋回力が高いのも特徴。
旋回砲塔を持つアメリカ駆逐のM8A1~T25/2のほか、ドイツGrille15、ソ連Object263もどちらかと言えばここに分類できる。
装甲はObject263の正面を除いて期待はできない。また、旋回砲塔を有するアメリカ駆逐であっても、車体の旋回と合わせてようやく中戦車に対抗できる程度の速度であり、履帯を切られると一気に不利に落ち込む。なので中戦車の代わりが完全に務まるとまでは考えないほうが良い。
初動で偵察役を務める事も可能ではあるが、上記の理由から、敵を見つけてもそこで撃ち合わず、まずは撤退すべきであろう。
Object263はその正面装甲を活かして、タックルから相撲に持ち込む戦術が有効であるが、当然ながら序盤は避けるべき。

最後に Edit

自分の使う戦車の役割を、システム側で示されている「軽・中・重・駆」だけでなく、ここでの分類を参考にして考えて頂けると、その戦車に適した立ち回りがより良くできるようになるはずである。